ぽこブログ

色違いボルケニオンくらい信用できるサイファブログ

ゲーム「Inscryption」感想

ぽこです。

 

某氏に熱烈にオススメされた「Inscryption」なるゲームをクリアしましたので、その感想を書きます。今回もサイファ1ミリも関係ないシリーズです。

 

「Inscryption」をやったことがないよって人に向けてかるーく説明すると、カードゲームやったことがあるよ!って人類すべてにオススメのゲームです。

カードゲームといっても、リアルの人間と対戦する要素はなく、自分自身のゲーム体験ですべてが完結します。

プレイ時間は15〜20時間くらいだと思いますが、ここ1年で1番のゲーム体験でした。

 

ネタバレによって、著しく味を損ねてしまうタイプのゲームなので、買ってない人はこの続きを読まずに買うところからスタートしてください。俺を信じてください。お願いします。

 

steamで買えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからはクリアして思ったことを遠慮なく書きます。

スクショはほぼ撮って無いので、文字だけのストロングスタイルでいきます。

 

今作をスタートすると、本当に軽くカードの基本的なルールだけ説明されて、ボードゲームみたいなマスに自分の駒が置かれるところからスタートします。 

カードに書かれたキーワード能力以外の説明はほぼないので、俺たちプレイヤーは手探りでゲームを理解していくしかありません。

 

まず、この「手探り」感が最高でした。

あるときは1ターン目に何も出せずに轢き殺され、あるときはデッキに皮を入れすぎて何もできず、あるときはボスにわからん殺しされて...と様々な負けを経験して振り出しに戻されていく過程で、より強いデッキを作れるようになり、プレミも減って、以前より奥のマスに進めるようになっていき、確実に成長を実感できる。

俺は環境やプレイを自分なりに理解することで、自分なりの結論を出すのが大好きなタイプのキモいカードゲーマーなので、やればやるほど気付きがあって成長を実感できるこのゲームはめっちゃ刺さった。

 

プレイヤーの快感を高めるための工夫をしている一方、負けたときの振り出しに戻されるフラストレーションを下げるうえでの工夫もかなり感じました。

死んだときに強いカードを1枚作ってもらえたり、謎解きのヒント映像や、ボスからもらえるボーナスアイテムで前週よりも有利な条件でゲームを進められるので全然モチベーションを損なわずにゲームをすることができた。

こういった要素は過剰にやりすぎると、本来のカードを拾ってデッキを育てる本来の楽しみに支障が出そうなもんだが、今作は初期デッキを強くしないあたり、「わかってる」感じがしてとても好感が持てる。

 

このゲームの必勝法は二又攻撃などで「先行で相手を殺しきる」ことで、それが安定して行えるようにあたりの段階で、謎解きが終わり、核となるシステムは似てるけど細部が違うまた別のゲームに切り替わるってのは見事なデザインだと思います。

ちょうど飽きてきたなーってあたりで次のゲームに行くようにできてる。

 

 

2ゲーム目(GBみたいな世界)では、「ポケモンカードGB」みたいな感じで世界中のカードやってるやつをボコしてパックをもらい、最強デッキを作り上げるんだけれど、これもまあ面白い。

自由にカードを入れられるぶん、1枚のカードを大きく強化するということができなくなっているので、特定のパワーカード1枚で勝てなくなっている。

俺の場合、最終的に特定のカードを揃えてガイコツをサクり続けると無限に骨が溜められるコンボに気づいたので、『骨の王コンボ』という最強デッキを作って喜んでました。

ズルした感すごいんだけど、たぶん他の人も似たようなことをやってるし、できるように作ってあるんじゃないかなと思う。

 

ゲーム上だけでなく、マップの各所にも小ネタが多く、探索していてなかなか楽しい。トーテム作ってる人見つけたの自慢できます?

 

 

3ゲームは机の上に電脳空間っぽい世界が広がっている。

これもまた新しく微妙に異なるシステムやルールだが、骨組みになる部分は同じなので新鮮味という観点で見ると、ちょっとマンネリになっていたかなと思う。

ただこの世界は新鮮味が薄れた一方、画面の前のプレイヤーを意識した、ちょっとドキッとさせる描写が多く、ゲームへの没入感を高めるのに一役買っている。

特に、自分のパソコンのファイルの大事なファイルを選んで、それが負けたら失われるって言われたくだりはちょっと焦った。

 

 

褒めちぎってばかりで終わりでもいいんですけれど、せっかくなので最後に個人的に微妙だった部分も1つだけ語らせてください。

 

何が微妙に感じたかというとシナリオです。

 

最近気がついたのですが、そもそも俺はゲーム中で多くを語らず、意味ありげな謎を多く残し、プレイヤーに考察の余地を残すという最近流行りのシナリオ形式があまり好きじゃありません。

そりゃ、生まれから育ちまで何から何まで細かく説明しろとは言わんけれど、登場人物の目的や行動原理がハッキリしないと、印象にも残らないし、感情も移入しにくいです。

注意深く登場人物の発言を記憶に留めたり、再度ゲームをプレイすればわかるかもですけれど、プレイ当時の俺の頭は自分のデッキのことでいっぱいだし、再プレイはもっと時間を置いて記憶が薄れた頃にやりたいです。

何が言いたいかっていうと、ゲームにはハマったけれど、シナリオの先や「Inscryption」の正体が気になったかと言われればそれはノーってことです。

 

 

たぶんまたやれば気付きとかあって面白いんですけど、しばらくは気持ちいいゲーム体験をしたな〜!という余韻に浸っていたいです。

 

めっちゃ強くオススメしてくれた某氏に感謝。